AGACAD Metal Framing 機能紹介

RevitのアドインツールであるAGACADには、モデルのLODを上げるのに役立つ様々な機能があります。今回はその中のMetal Framingについて紹介します。
Revitで作成した壁に、LGSとPBを自動で一括入力できることが大きな魅力です。

フレームの自動配置

 Metal Framingには、「Metal Framing Wall」「Metal Framing Floor」「Metal Framing Roof」「Metal Framing Truss」などの様々な機能があります。
「Metal Framing Wall」では壁にLGS等の金属フレーム、「Metal Framing Floor」では床下地、「Metal Framing Roof」では屋根の骨組み、「Metal Framing Truss」ではトラスフレームをそれぞれ自動配置することができます。
 スタッドやランナー、振れ止め等の種類や配置寸法だけでなく、開口部分の補強やコーナー部分のスタッドの取り合い等、細かく事前定義をすることができます。壁や床のタイプごとに設定を割り当てるため、同じタイプのすべてのLGSや床フレームを一度に変更することができます。
 複数の壁や床に一括でフレームを作成することが可能なため、規模の大きな建物では大幅な効率化につながります。

また、スペーサーやアンカーボルト等の金物の配置や、スタッドに穴をあけることもできます。プロジェクトの設計段階や必要な詳細レベルに合わせて変更や更新をすることが可能です。

パネルの割り付け

 複層で作成された壁、床、屋根において、それぞれ層ごとにパーツを作成し、ボードやタイルを割り付けることができます。
壁の場合は石膏ボード等の下地パネルの割り付けを検討するのに役立ちます。
 入力設定により開口部やコーナー部分の割り付けを設定することが可能です。
 フレームと同様に、壁や床のタイプごとに設定を割り当てることができます。
PBの貼り方検討、ユニット検討等々、様々なシーンで有効活用できます。

製作図の作成

 作成したフレームやパネルの数量・長さ等を集計し、製作図ビューを作成することができます。
 また、必要なビューや集計表を作成するだけでなく、事前定義されたルールによってビューに寸法やタグを自動作成することもできます。
 自動作成された集計表や図面をシートに配置すると、2枚目以降のシートは1枚目の設定をテンプレートとして使い自動生成することができます。
 プロジェクトに変更が加えられた場合は、既存の製作図も更新されます。

 Metal Framingを使うことで、フレームやパネルを自動配置することができるため、モデリングや作図に費やす時間を大幅に削減することができます。また、開口部の移動や、壁や床、屋根の拡張などの変更がある場合に設定の変更や更新も可能なため、仕様変更による作業を減らし、検討段階でのモデル作成にも役立ちます。
 他のAGACADのツールを使うことで、積み荷の最適化や、CNC加工機との連携による自動カットも可能です。
 今後のBIMモデルは壁などを入力して終わりではなく、LGS、PBの入力はもちろん、その壁はどのように構成されるのか、重さや加工情報などもわかるようになり、BIM活用をさらに進めることができます。

AGACAD Metal Framing機能に関する動画

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
AGACAD製品見積/問合せフォーム (google.com)

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