Autodeskとは?製造・建築分野を支える人気ソフトウェアを解説

Autodeskとは?

Autodesk社は、アメリカに本社を置くソフトウェア開発企業です。AutoCADをはじめ、製造や建築、土木オンラインといった図面作成に用いられるソフトウェア開発に優れており、建築土木分野において数多くのソリューションを提供してきました。

Autodeskの人気ソフトと導入事例

Autodeskには数多くの製品が揃っていますが、ここからはその中でもとくに人気の高いソフトをご紹介していきます。あわせて、導入事例をご紹介していますので、実際のソフトの利用や導入にあわせて参考にしてください。

1.AutoCAD

AutoCADは建築設計実務や、機械設計などで利用されているソフトウェアです。拡張性が高く、事業者のニーズに応じて多彩な機能を追加することが可能。自社向けにカスタマイズして使用することできるため、作業効率や利便性を大幅にアップすることができます。

また、建築設計、土木設計、機械設計といった「業種別ツールセット」を利用することで、よりスピーディーにタスクを完結できる点もAutoCADの強みです。国内だけなく世界各国にソフトを利用しているユーザーが多いことから、データ連携や作業共有がスムーズに進む点もメリットの1つでしょう。

【導入事例:パナマ運河】

パナマ運河は、開通から100年が経過した現在でも国際貿易の経路として重要な役割を担っています。一方で、航行船舶の増加や大型化による渋滞の緩和は、大きな課題でした。この課題を解決するためにパナマ運河では大規模な工事を実施。既存の運河の拡張、新たな運河の建設、主要な水源であるガツン湖の最高運転水位の引き上げを行うことで、通航できる船舶の積載量は従来の4,600 コンテナから12,800 へと増加しました。

この一大プロジェクトにはAutodeskのソフトウェアが多く活用されており、AutoCADも建築設計等の分野で力を発揮しました。

2.Revit

Revitは、概念設計、ビジュアライゼーション、解析から製作、建設に至るまで幅広いシーンに対応することができるBIMツールです。3Dによる正確かつ精度の高いモデリング実現はもちろん、反復作業を自動化して作業効率を格段に高めることができます。また、建築に関するサイクルをソフトを通じてすべて共有することができるため、大規模なプロジェクトや海外企業との連携などで力を発揮します。

日本国内の建築業界では、三次元のBIMへと移行する流れが加速していますが、RevitはBIMツールとしては海外シェアNo.1。そのためノウハウの蓄積が進んでいる点が強みで、国内事業者でも導入する企業が増えています。

【導入事例:上信越水族館】

「五感で学ぶ日本海」をテーマに、2018年6月にオープンした上信越水族館。旧施設の老朽化を受けて実施された今回のリニューアルでは、AutodeskのRevitをはじめとしたソフトが活躍しました。

建築設計・デザインのみならず、施工や維持管理までをトータルで把握できる同ソフトの強みを活かして作業の効率化を実現。水の流れや光の差し込み方といった2次元では表現できない部分を、3次元のRevitを利用することで具現化し、上信越の生態系を見事に形にしました。

3.3DS MAX

3DS MAXはゲームCGや、アニメーション分野で人気の3DCGソフトです。建築分野でもユーザが多く、社内でのパース制作やCAD連携による作業など、さまざまな場面で力を発揮します。

ソフト内に搭載された自動化機能やワークフロー調整といった機能で作業効率の向上が可能。ディテールまでこだわった高品質な建築イメージが製作可能です。

【導入事例:天津CTF金融センター】

中国の「天津CTF金融センター」は高さ530mをほこる世界有数の高層タワーです。ねじれた線や起伏のある曲線といった特徴的なデザインから、設計・建築の段階では情報や作業の共有が必須でしたが、3DS MAXをはじめとしたAutodeskのツールを用いることで、難易度の高いプロジェクトを見事完遂することができました。

M&FグループはAutodesk Authorize Training Centerの認定を取得

建築・設計分野において高い利便性と汎用性を持つAutodeskですが、ソフトに関する専門的なスキルを習得し、現場で活用するためには体系的にスキルを学ぶ環境が必要です。

M&Fグループでは2018年に「Autodesk Authorize Training Center」の認定を取得。Autodeskのソフトウェア全般のトレーニング機能を社内に設けています。プロジェクトに携わるだけでなく、継続的にスキルを習得する環境を整えることで、より高いレベルでの技術習得や業務へのフィードバックに繋げていきます。

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